独立運動100周年の朝鮮半島のゴタゴタと骨董品の目利きの話
骨董品のジャンルの中でも李朝の陶器や木工芸などは世界中で愛好家がいる。
李朝とは李氏朝鮮。1392年〜1910年にかけて存在した、朝鮮半島の北も南もない、最後の統一国家だ。
話は豊臣秀吉の時代まで遡る。
天下人の秀吉は、黄金の茶室など金を惜しみなく使い、最高峰の物や絢爛豪華な物を愛した。
逆に秀吉の側近であった千利休は、李朝の素朴な器に、侘び寂や用の美を見出し、
小さきものに宇宙を見るといった、茶道の真髄にたどり着く。
大茶人として名を残し、現代にも影響を及ぼす。
黄金は心を惑わす美しさはある。それはバカでも感じる美しさであろう。
しかし本当の美とは、花鳥風月を美しいと思える心のゆとりがあり、
そこに教養がないと見えてこない。これはまさに骨董品の目利き、審美眼に通じる物がある。
李朝の器を手に取れば、その収まりの良さ、使い勝手、佇まいの美しさに心を奪われる。
昔の朝鮮半島から日本は沢山の学ぶべきことがあった。
3月1日のテレビのニュースで『独立万歳!』と叫びながら、
日本の国旗に火を放ち、破り裂き、踏みつけ、熱狂する韓国の人々の映像を見ると、
早春の空の青の美しさや、花の香りも感じないほどに、
心のゆとりが無いように見受けられる。