G20大阪サミットと2019春季中国オークションの話
6月〜7月に中国では各大手オークション会社による春季メインオークションが、
複数同時に開催されていました。骨董古美術関係者の最も忙しい季節でした。
香港では天安門事件30周年に合わせて、デモが拡大され200万人の人々が参加したと言われています。
全市民数が700万人の香港で、デモに集まった200万人の民衆の力は中国本土にも影響を与えました。
そんなデモを横目に、他人事のように香港でもオークションは開催されていました。
一方、北京や上海では情報操作がされていて、香港のゴタゴタをネットやテレビで見ることは出来ません。
北京では厳戒態勢の天安門付近のホテルでオークションが開催されていました。
しかし、不落札が目立ち、売れているものも、5年前の5分の1〜10分の1の価格帯で落札されていました。
オークション会社によると、実際に売れても、支払いがされるのが、
1ヶ月後〜1年後なるなど不確定な要素が多いようです。
中国国内のの外貨不足が影響していると聞きました。
米中経済戦争の影響を、モロに受けているようです。
先日、日本の大阪ではG20サミットが開催され、各国首脳が集まり、
経済戦争真っ只中の、トランプと習近平が、安倍さんを挟んで長机に並んでいる写真を見たとき、
違和感が半端なかったです。
G20閉幕後に発表された、韓国のホワイト国リスト解除のニュースはインパクトが大きかかったです。
韓国のここ数年の外交活動の脇の甘さを、日本に突かれた形ですが、
制裁の本丸は韓国半導体企業ではなく、密輸先?の北朝鮮とイラン、最終的に中国がターゲットです。
軍事利用可能な製品にターゲットを絞っているようですが、
制裁対象のモノ以外にカネやヒトにも対しても制裁カードが用意されているようです。
アメリカが裏で手を引いて、日本が実行したことが、透けて見えてきます。
ついに日本も、経済戦争に巻き込まれてしまったようです。
平和じゃない世の中には、文化や美術は必要とされません。
しばらくは細々営業をする時代が来るのかもしれません。